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竹筧二三升野水 松窓七五片閑雲(ちくけんにさんしょうのやすい しょうそうしちごへんのかんうん)
臨黄ネット栞「ち」 竹筧二三升野水 松窓七五片閑雲(ちくけんにさんしょうのやすい しょうそうしちごへんのかんうん)  竹筧とは長い竹を地上にかけて、水を渡す樋のようなもの、閑雲とは物静かな雲。二三升、七五片は特にその数を云うのではなく、こと欠かない程にいつもあるの意。山居とて、何も他人にお見せする物とてないけれど、ここには筧を渡る水がいつもチョロチョロ流れているし、松越しの窓からは嶺にたなびく美しい白雲を何時も見る事が出来る。これで十二分ではないか! この外に何を求めようと云うのだと、足る事を知って、世間的な物欲、即ち財産・名誉・地位等に超然として、清貧簡素な生活を悠々楽しむ消息を、「竹筧二三升の野水、松窓七五片の閑雲」と頌したのです。

《原典・五灯会元/引用・細川景一著『枯木再び花を生ず』(禅文化研究所)より》

写真 京都/高台寺・庫裡玄関

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