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年中行事
用語解説
臨済宗や黄檗宗の寺院で行なわれる、一般的な年中行事をご紹介します。
年中行事
修正会(しゅしょうえ)(元旦〜3日)
 正月元旦から3日までの禺中(ぐちゅう)の刻(現在の午前10時)に勤める法要で、新年を祝うとともに、天下泰平、仏法興隆、寺門繁栄を祈祷して、大般若経を転読(てんどく)します。
 なお、大般若経を転読することが不可能な場合は、第五七八巻の第十般若理趣分(だいじゅうはんにゃりしゅぶん)真読(しんどく)します。
修正満散会(しゅしょうまんさんえ)(1月3日)
 正月三日間の修正会が無事満了し、一同退散する意味の法要です。三日目の修正会を終えて後、引き続き勤め、修正会回向にかえて修正満散会回向を誦えます。
臨済忌(りんざいき)(1月10日)
 臨済宗祖、臨済義玄禅師の忌日で、報恩謝徳の法要を行ないます。
百丈忌(ひゃくじょうき)(1月17日)
  百丈懐海禅師の忌日で、報恩謝徳の法要を行ないます。百丈禅師は、禅林清規、つまり禅宗寺院の規則を定めた『百丈清規(ひゃくじょうしんぎ)』 を著した方で、以後の禅林清規の開創者として奉られています。
善月祈祷会(ぜんげつきとうえ)(1・5・9月の各16日)
 正月・5月・9月を善月といい、この三月には特に善をなすべきであるとされ、これらの月の16日、祈祷大般若会を執り行ないます。
仏涅槃会(ぶつねはんえ)(2月15日)
 三仏会の一つ。お釈迦様の入滅の日にちなんで行なう報恩供養の法要で、壇の中央に涅槃像を掛けます。涅槃図の中央には、釈尊が沙羅双樹の下で頭を北に顔を西にして右脇を下に臥し、その周囲に仏弟子、神鬼、動物達が慟哭しているさまが描かれています。
 右の画像は、大本山天龍寺蔵の刺繍涅槃図です。
彼岸会(ひがんえ)(春分の日 ・秋分の日)
 彼岸会は聖徳太子の時代から日本のみで行なわれる先祖供養の法要で、春分 や秋分の日が昼夜が半分ずつに正しく分かたれた中正中道の日であることから、涅槃のおさとりを開く仏歓喜日、法悦感謝の日として選ばれた日です。わが宗門ではこの日、施餓鬼会(せがきえ)を 行なうことが多いのですが、地方によっては大般若会(だいはんにゃえ)を行ない、 五穀豊穣を祈祷しているところもあります。
仏誕生会(ぶつたんじょうえ)(降誕会)(4月8日)
 三仏会の一つ。お釈迦様のご誕生を祝う法要で、降誕会(ごうたんえ)潅仏会(かんぶつえ)、俗に花祭りともいいます。
 浴仏の()を壇の左右に掛け、壇前中央にお生まれの地、ルンビニーの花園を象徴した花御堂(はなみどう)を設け 、中の香湯盆中に誕生仏を安置し、前に二本の小柄杓を置きます。
 誕生の時に龍王が空中より香水を潅ぎ、その御身体を洗浴したことから、その香水を象徴して盆内には甘茶を入れ、浴仏の偈を三回誦えながら行道(ぎょうどう)し 、堂の前に到れば、誕生仏に甘茶を潅ぐのです。
小施食会(しょうせじきえ)(7 または8月1〜14日)
 大施餓鬼会に対して、小施餓鬼会、水施餓鬼会ともいいます。毎晩午後四時、施餓鬼棚に「三界万霊十方至聖(さんがいばんれいじほうししん)」 の牌を立て、供物を備えて餓鬼を供養する法要です。施餓鬼については、次項を参照のこと。
山門施餓鬼会(さんもんせがきえ)(7 または8月15日)
 盂蘭盆会(うらぼんえ)の当日に行なわれる施餓鬼をいうため、盂蘭盆会、大施餓鬼会ともいいますが、ここで、盂蘭盆会と施餓鬼会は本来、別法要であることを知っておかねばなりません。
 盂蘭盆会の起源は、『仏説盂蘭盆経』にあります。目連尊者(もくれんそんじゃ)が、餓鬼道におちた母を救い出すためにお釈迦様に教えを乞いました。するとお釈迦様は、7月15日の自恣(じし)の日 (夏安居(げあんご)の解散日)にあらゆる僧侶に供養を施せば、必ずその功徳によって母を救え、また他の亡者にも利益が大きいというお示しを与えられ、目連尊者がその通りにされたことに起源を発するものです。
 施餓鬼はこの盂蘭盆とよく似ていますが、因縁は全く異なります。それは、同じくお釈迦様の弟子、阿難尊者(あなんそんじゃ)禅定(ぜんじょう)に入られているとき、餓鬼が現われて尊者にいうに、「尊者は三日後に命尽き、わが餓鬼道に生まれ変わる。それを免れたいのなら、無量無辺の餓鬼と百千の婆羅門(ばらもん)に無量の飲食を施し、また我が為に三宝を供養したならば、必ず自他ともに、天上にのぼることができるであろう」と。お釈迦様にその方法をお尋ねしたところ、お釈迦様は施餓鬼の法を授け、阿難尊者が初めてその利益を受けられたことを、数説あるうちでも代表的な起源としています。つまり、施餓鬼会は、盂蘭盆会のように日付が限定されていないのです。
 しかしながら、いつの時代にか、この二つの法要が似ていることなどから、違いが曖昧になり、盂蘭盆会と施餓鬼会を混同するようになったと思われます。また、古くからの土着信仰としてのお盆の先祖供養とも交わってしまったのでありましょう。
達磨忌(だるまき)(10月5日)
 二祖忌の一つ。禅宗始祖、菩提達磨大師の忌日にちなんで行なう法要。初祖忌、少林忌ともいいます。壇の中央に達磨像を掛けます。
仏成道会(ぶつじょうどうえ)(12月8日)
 三仏会の一つ。お釈迦様がブッダガヤの菩提樹の下で成道、つまりお悟りになった日を記念して行なう法要です。お釈迦様は29歳の時、人生の無常苦悩に悩まれて出家され、6年間の苦行をされましたが成道することができず、尼連禅河(にれんぜんが)に入って沐浴(もくよく)しスジャータという少女から乳がゆの供養を受けて気力を回復されました。
 その後、菩提樹の下に坐禅すること数日、ついに仏陀成道の自覚を得られたのです。これにならって、臨済宗や黄檗宗の各専門道場では、12月1日より8日朝までを一日とし、不眠不休の坐禅期間である臘八大摂心(ろうはつおおぜっしん)が行なわれています。
歳晩諷経・除夜の鐘(大晦日)
 月末を三十日(みそか)といい、12月31日はその最終日ですから、大晦日(おおみそか)と いいます。一年の終わりにちなんで、諸仏諸祖、土地神や守護神に報恩の勤行をします。そして、108 あると言われる煩悩を消すとも言われる除夜の鐘をついて、自分自身を見つめ直し、一年の埃を落しましょう。
開山(かいさん)祖師毎歳忌(そしまいさいき)( それぞれのご命日)
 各寺ご開山をはじめ、歴代祖師の忌日に行なう法要で、特に、開山忌は達磨忌とともに二祖忌と呼ばれます。
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