| 開山大覚禅師像(国宝) |
禅宗では正法をうけつぐために絶対的な信頼を師においてきた。その伝法の証明ともされる師の肖像画は頂相と呼ばれ珍重されている。
この開山像は開山自らが賛をした画像で中国南宋画様式による優れた作例であり、国宝に指定されている。日本の頂相として、この画像は最初期の記念碑的作例であり、美術史的意義も高い。 |
| 開山大覚禅師法語規則(国宝) |
開山大覚禅師の書風は中国南宋の書家である張即之流をうけついでいる。
法語は、衆僧に対して怠慢放縦をいましめ、参禅弁道に専心すべきことを説き、規則は修行道場における作法などをのべたもので、違反者には罰油を課している。 |
| 梵鐘(国宝) |
三門向かって右手の鐘楼にかけられている。銘文によると、建長七年(1255)開基北条時頼が大檀那となり、開山蘭渓道隆が銘文を撰して、当時関東における鋳物師の物部重光の鋳造である。
建長寺創建当初の数少ない貴重な遺品の一つであり、国宝に指定されている。 |
| 北条時頼坐像(重要文化財) |
本山の開基で凛とした若き執権北条時頼の狩衣指貫烏帽子姿を活写した鎌倉時代後期の肖像彫刻の優品である。
寄木造り、玉眼入り、彩色は剥落している。関東大震災のさい大破したが、修復されていまに及んだ。 |
| 大覚禅師経行像(重要文化財) |
歩行中の姿に描かれ、経行像(きんひんぞう)と称している。
通例とは形式を異にする珍しい頂相である。十四世紀初頭に描かれた秀作であり、遺例の少ない経行像としても注目される。 |
| 三十三観音像(重要文化財) |
十五世紀末頃から十六世紀初頭に活躍した建長寺の画僧賢江祥啓の筆と伝えられており、流麗な筆墨を駆使して描かれた水墨観音図である。現存しているのは三十二幅。観音はくつろいだ姿に示され、岩や松の描写、あるいは衣文線の表現には水墨画的興趣が満ちている。 |