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山中独語

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SANTYU
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仏教ってなんだろう。27年の教師生活から離れ、51歳になって出家した著者は、山口県の山寺に住して15年が過ぎた。「仏教ってなんだろう」とみずからに問いかけ、それは、人間って何だろう、生きるって何だろう、私って何だろう、という問いと同じ事なのだと気づいたという。一見違うはずの教師と住職の世界は、著者にとって根本的なところで一つだった。
伊賀洋昭著
四六判/240頁 2004.3
ISBN978-4-88182-199-2 C0015

◆抜粋
畦の草を刈る草刈り機の音、耕運機の音、田に水の入る音、田植え機の音。この音に促されるようにして、私も境内地の前後の草刈りを始め出すことになる。畑に夏野菜を植えつけ、キュウリやトマトの支柱を立て終わったのが、例年よりも少し遅い五月の中旬。一段落して境内地と畑を見回す。まさに万緑である。(本文より)



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【もくじ】
第一章
死ぬのにもってこいの日/母よ、わたくしもいただきまする/安心を得る/「看護の日」に/詩人の哀しみ/いのちのつながり

第二章
学校には行かなくてもいいよ/随処に主となる/教師であるO君へ/動物園で/阿闍世の物語/いないいない、ばあー/自己実現/遊びをせんとや生まれけん/キレチャッテルケド イキテイル/がんぼたれの友情/A子ちゃんとの会話

第三章
パンドラの箱/高台寺幻夢/島への手紙/阿留辺幾夜宇和/『坊ちゃん』をめぐって 一/『坊ちゃん』をめぐって 二/『坊ちゃん』をめぐって 三/『坊ちゃん』をめぐって 四/花を弄すれば香衣に満つ

第四章
幸福になりうる力/御目のしずく/『信心銘』をめぐって 一/『信心銘』をめぐって 二/坐禅石物語/景清伝説―その一―/景清伝説―その二―/出雲路随伴記/死に方の選択/風に非ず幡に非ず

第五章
カイチュウ様/春日寸感/万緑の中や/藍の花が咲いた/彼岸近く/黒豆様/困難こそ宝物/こぞ・今年/薪ストーブを囲んで/小さな火

『山中独語』に寄せて平田 厚志
 あとがき