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「【解説】摩睺羅」

 摩睺羅は、摩睺羅伽ともいう。サンスクリット語の「マホーラガ」(大蛇の意)の音写。天龍八部衆の一。インド神話に起源をもつ蛇の精霊で、後に仏教にとりいれられた。人身蛇首ともいわれ、また蛇のように足が無く腹で移動する地龍ともされる。
 ナーガ(頭頂に5匹の蛇を飾る人間、下半身が蛇)が、とくにコブラを神格化したものであるのに対し、マホーラガはニシキヘビなどを神格化したものといわれている。
 「涅槃図」では、頭に蛇または龍の冠をつけた姿で描かれている。

石井 湧達(花園大学学生)

《法話》「迦楼羅・摩睺羅 ―チームワーク―」……小澤 泰崇(山梨・義雲院副住職)