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無功徳(むくどく)

「一」の行為をすれば「一」の効果が歴然と現われなければ、無益、無用、無駄、愚行と一蹴してしまうことが多すぎます。功利的、打算的な行為を離れて純粋な人間性の心情から流れ出るものがあってもいいのではないでしょうか。無益と思われてもよい、愚行だと言われてもよい、自分の信ずる道に黙々と邁進する仏の慈悲行、菩薩行をこの無功徳の語から学び取るべきです。近頃、困っている人たちを無償で世話するボランティア活動が盛んになりつつありますが、これこそ、誰から頼まれたわけでもなく、心の奥底の一点無縁の大慈悲心から発露する菩薩行に他なりません。

《原典・碧巌録/引用・細川景一著『枯木再び花を生ず』(禅文化研究所)より》

写真 雲水の草鞋

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