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霊雲桃華悟道(れいうんとうかごどう)

禅堂の中でいくら三昧に入っても、禅堂の中で悟りを開いたという話なんぞ聞いたことがない。お釈迦さまは明けの明星を見て悟った。香厳は竹藪の竹に瓦があたる音を聞いて悟った。霊雲は桃の花の咲いておるのを見て悟ったのだ。白隠は夜明けの鐘の声を聞いて悟った。皆な悟る時は日常底、生活の中だ。生活の中で悟らなければ本当の悟りにならん。禅堂の中で坐っておって公案が透ったというような、そんな隠居悟りでは駄目じゃ。そんなものはお姫さまの悟りじゃ。お互いが生きておる真っただ中、この生活の中で忽然として悟らなければいかん。

《原典・伝灯録/引用・山田無文著「無文全集」第一巻『碧巌録T』(禅文化研究所)より》

写真 雲水の剃髪

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