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六月買松風 人間恐無価(ろくがつにしょうふうをかわば にんげんおそらくあたいなからん)
臨黄ネット栞「ろ」 六月買松風 人間恐無価(ろくがつにしょうふうをかわば 人間おそらくあたいなからん)

 暑いときには徹底的に汗を流して、暑い暑い!それでいいのではないでしょうか。自然の暑さに耐えた人間ほど、一陣の松風にも新鮮な感激をもって喜ぶことができるのです。文明の利器に慣れてしまって、自然の一挙手一投足のたたずまいを振り返る心の余裕と、自然に対する謙虚さ、自然に感謝する心を失いがちです。私たちはこの句に参じて、「一陣の松風、実に涼し」だけではなく、一陣の松風に「価無からん」と千金の価をつけた心意気から、自然に対する心の余裕と謙虚さを、取り戻す必要があるのではないでしょうか。

《原典・槐安国語/引用・細川景一著『白馬蘆花に入る』(禅文化研究所)より》

写真 京都/建仁寺僧堂・托鉢

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