用語解説

な行

中単 なかたん
修行年限の長い方から順に、高単、中単、末単という。
鳴らしもの ならしもの
僧堂での行動の一切は、殿鐘、法鼓、引磬、板、柝、振鈴などの音に随って行なわれる。それらの器具の総称。
入室 にっしつ
修行者たちが師家の室に入り、師の指導鍛練をうけること。=入室参禅
日単 にったん
もと副司寮が毎日の収支を点検、決算して住持に呈することをいう。転じて毎日の記録(日記)をつけることをいう。一日一度の収支決算を日単ともいった。
日天掃除 にってんそうじ
毎日行なわれる寺院内外の清掃のこと。
二番座 にばんざ
食事のとき、雲水衆のための供給などで食事できなかった者が、全員終了後にとる食事のこと。
二便往来 にべんおうらい
二便(大小便)のために禅堂を出ること。抽解中に許される。
二夜三日 にやさんじつ
新旧役寮の交代が終わって、旧常住員たちに与えられる慰労休暇のこと。二泊三日の外出が許される。→暫暇、弁事。
入制 にゅうせい
安居(学期)に入ること。
如法 にょほう
定められた法規に合った形で動作すること。
庭詰 にわづめ
修行者が僧堂に入門する時に、必ず通過しなければならない検問。庫裡の大玄関で終日低頭し、入門の願いを乞わなければならない。通常、二日から三日行なわれる。→旦過詰
涅槃会 ねはんえ
二月十五日、釈尊が亡くなられた日に行なわれる儀式。
涅槃金 ねはんきん
僧が行脚に出るとき、病気や不慮の死によって他人に迷惑をかけないため、予め袈裟文庫の中に入れておく若干の金銭。葬式をするための金。
練り返し ねりかえし
制中の大摂心の後に行なわれる一週間の平常接心のこと。大接心中の不備を補う目的で行なわれる。←→地取り
拈提 ねんてい
古則公案を提起して修行者に示すこと。またそれを工夫参究すること。
△このページのトップへ戻る