| 開講 |
かいこう |
| 講座を開くこと。 |
| 開静 |
かいじょう |
| 起床。開定とも書くが、正しくは開静。 |
| 解制 |
かいせい |
| 安居の制を解くこと。 |
| 開枕 |
かいちん |
| 臥具をのべ寝に就くこと。開被安枕の略。被はふとんのことで、ふとんを開いて、枕を安んずるの意。 |
| 開板 |
かいはん |
| 夜明け、日没に板を打って、消灯、点灯の時間を告げること。障子に映る手の影が肉眼で見える見えないが目安とされる。 |
| 開浴 |
かいよく |
| 浴室を開いて入浴すること。原則として四九日にある。 |
| 掛錫 |
かしゃく |
| 行脚の雲水か僧堂に入ることを許され、錫杖(つえ)を壁のかぎに掛けること。つまり、雲水が僧堂に入門すること。=掛搭 |
| 加担 |
かたん |
| 本山などで開山忌などが行なわれるとき、役配をうけ手伝うこと。また一般に手伝うの意。荷担とも書き、加役ともいう。 |
| 活作略 |
かっさりゃく |
| 作略は師家が弟子を導くために用いる方法は、手段のこと。いきいきとした適切な手段。 |
| 掛搭 |
かとう |
| 搭は搭鈎、すなわち、ものを釣るかぎのこと。初めて叢林に入る者が、衣鉢袋を僧堂の単の鈎に掛けたことから始まり、修行僧が一定の寺に止住することをいう。=掛錫 |
| 家風 |
かふう |
| 家のならわし。その家で世々相伝えている風習、あるいは雰囲気のこと。転じて禅宗では指導者が修行者に対してとるおのおの独自の指導法。家風が歴史的な用法であるのに対して、境涯はより心理的な意味を含み主観的な心の状態をさす。 |
| 加役 |
かやく |
| 手伝うこと。=加担 |
| 看経 |
かんきん |
| 経を黙読する、または経を低声で読誦すること。 |
| 鴈行 |
がんこう |
| 鴈が空を飛ぶときのように整然と列をなして歩くこと。 |
| 喚鐘 |
かんしょう |
| 独参のときに参禅者を一人一人呼ぶために鳴らす鐘。通常は朝晩の二回鳴らされる。参禅者は順番を待ち、老師の室に入る前に喚鐘を二つたたいてから入る。 |
| 閑栖 |
かんせい |
| 隠居した禅僧のこと。 |
| 款接 |
かんせつ |
| 本山行事のときに、信者や参拝客を接待したり、給仕したりする係。 |
| 看頭 |
かんとう |
| 食事の時の監督役。看頭の鳴らしものの合図で、飯台看(給仕役)も大衆もいっさいの動作をすすめる。 |
| 看話禅 |
かんなぜん |
| 師から与えられた公案を参究工夫して大悟に至ろうとする修行方法。総じて臨済宗の修行法。=公案禅 |
| 看板袋 |
かんばんぶくろ |
| 僧堂名を染め抜いた頭陀袋のこと。 |
| 勘弁 |
かんべん |
| 禅僧が修行者の力量、素質を試験すること。 |
| 帰院 |
きいん |
| 僧院に戻ること。=帰山 |
| 亀鑑 |
きかん |
| 修行の手本、模範となることが書かれている祖録のこと。 |
| 規矩 |
きく |
| 規則のこと。 |
| 喜捨 |
きしゃ |
| 施すこと。浄財を喜んで施すこと。捨には報いを求めないという意がこめられている。 |
| 起単留錫 |
きたんりゅうしゃく |
| 起単は僧堂から転出すること。留錫は僧堂に残留すること。一夏が終わると雲水は役位の前に呼びだされ、起単か留錫かを問われる。その際にその間の“勤務評定”をされたりする。 |
| 疑団 |
ぎだん |
| 修行中に起こる宗教上の疑問。 |
| 久参 |
きゅうさん |
| 長い間修行している人。→新参、新到 |
| 旧随 |
きゅうずい |
| すでに僧堂を出た僧で、現役中に評席をしていた者をいう。 |
| 饗応 |
きょうおう |
| 檀信徒から馳走をふるまわれること。 |
| 境界 |
きょうがい |
| 修行して到達した心の状態。境涯とも。 |
| 行住坐臥 |
ぎょうじゅうざが |
| 行住坐臥を四威儀というが、日常の立居振舞すべてのこと。「立っても坐っても」「いつも」の意。 |
| 暁鐘 |
ぎょうしょう |
| 明け方を知らせる鐘。 |
| 行道 |
ぎょうどう |
| 誦経しながら堂内を巡ること。 |
| 経行 |
きんひん |
| 坐禅のとき、睡気を防ぎ、足の疲れを休めるために行なう歩行運動。禅堂の周囲などを巡って歩く。 |
| 供給 |
くきゅう |
| 食堂において給仕をすること。 |
| 工夫 |
くふう |
| 修行に精進し、公案を究弁すること。 |
| 庫裡 |
くり |
| 台所のこと。 |
| 偈 |
げ |
| →偈頌(げじゅ) |
| 警策 |
けいさく |
| 警覚策励するための棒。 |
| 袈裟文庫 |
けさぶんこ |
| 雲水が行脚中に携帯する荷物入れ。中には袈裟を入れ、その前に、持鉢、経本、カミソリを包んだ風呂敷づつみをゆわえつける。 |
| 偈頌 |
げじゅ |
| 偈ともいう。漢詩の形体をとった法語のこと。 |
| 結跏趺坐 |
けっかふざ |
| 結跏ともいう。坐禅のときの坐りかたの一。左右の趺(足の甲)を反対側の腿の上に交結して坐ること(単に片足を腿に安んずることを半跏趺坐という)。 |
| 結制 |
けっせい |
| 安居の制を結成すること。→安居←→解制 |
| 玄関 |
げんかん |
| 言妙なる(仏)道に入る関門。転じて公案、禅門に入ること。 |
| 見解 |
けんげ |
| 修行者が師家の室内で呈する自己の悟境の表現。公案への見方、解答でもある。簡潔な言葉や動作で示される。理論にわたらぬことが大切である。見処ともいう。 |
| 見性 |
けんしょう |
| 自性(自己の本心)を徹見すること。自己の生死の問題、または祖師の公案を契機として頓悟すること。開悟ともいう。 |
| 現成 |
げんじょう |
| 眼前にあらわれている、すべての存在のありのままのすがた。あらわれること。 |
| 検単 |
けんたん |
| 師家または直日が堂内を一巡して、坐禅の様子を点検すること。 |
| 鉗鎚 |
けんつい |
| 鉗は金ばさみ。鎚は金づち。いずれも鍛冶が鍛錬に用いる道具であるが、転じて、師家が修行者を鍛錬すること。 |
| 軒鉢 |
けんぱつ |
| 一軒ずづ軒並みに托鉢をすること。→托鉢 |
| 御案内 |
ごあんない |
| 大接心中などに、まだ解答を見出せない新参者を、無理矢理に参禅に駆り立てる荒療治のこと。 |
| 公案 |
こうあん |
| 元来は公府の案牘という意、つまり国家の法令または判決文をさす。祖師の言行や機縁を選んで、天下の修行者の規範としたもので、全身心をあげて究明すべき問題のこと。修行の正邪を鑑別する規準でもある。公案中の緊要の一句を特に話頭ともいう。 |
| 更衣 |
こうえ |
| 衣がえのこと。五月十五日には夏用の麻衣、十月十五日には冬用の木綿衣に衣がえする。 |
| 江湖 |
ごうこ |
| 江は揚子江、湖は洞庭湖をさす。各地から来集した多数の雲水。全世界。全国。 |
| 講座 |
こうざ |
| 師家が語録、公案などを説くこと。提唱ともいう。 |
| 交代 |
こうたい |
| 役位の交代をすること。安居ごとに役位がふりあてられる。 |
| 高単 |
こうたん |
| 単の順位が高いこと。禅堂では掛搭した順に単(坐る場所)が与えられるので、すなわち古参の修行者の意となる。→中単、末単 |
| 降誕会 |
ごうたんえ |
| 釈尊がお生まれになった日、四月八日に行なわれる法会のこと。 |
| 香盤 |
こうばん |
| 坐禅する時間をはかるための線香を立てる香台のこと。直日がこの香盤を預り管理するので、直日のことを香盤辺という。 |
| 合米 |
ごうまい |
| 托鉢で米を集めること。 |
| 告報 |
こくほう |
| 役位よりの通達、または訓示。 |
| 己事究明 |
こじきゅうめい |
| 一大事をきわめつくす。 |
| 古則 |
こそく |
| 仏祖の言葉、行ないで修行者の手本になる法則。 |
| 五体投地 |
ごたいとうち |
| 五体、すなわち両手両足および頭を地につけて仏を礼拝すること。 |
| 乞食行 |
こつじきぎょう |
| 托鉢のこと。 |
| 後門 |
ごもん |
| 禅堂の後入口のこと。二便往来など個人的に出入りする場合は後門を用いる。 |
| 後門辺 |
ごもんへん |
| 侍者寮のこと。後門近くに坐るのでかくいわれる。 |
| 勤行 |
ごんぎょう |
| 誦経すること。 |
| 昏鐘 |
こんしょう |
| 日没を知らせる鐘。 |